セメント製法

甲革と本底を圧着する製法。縫製や、甲革を木型に添わせて吊りこむ作業は、熟練の職人の手で行われます。ソールとヒールにおいて、プロセスの一部である圧着などの工程に機械を使用します。ソールとヒールの素材により、実質的に本体の軽さによる履き心地の良さが生まれます。7cmなどの高いヒールの場合、手製ではスタックヒールにより靴自体が重量化してしまいますが、セメント製法では高いヒールも重さを感じず、軽やかにスマートに歩めます。時にハイヒールは目前に広がる世界だけでなく、モチベーションを高く上げてくれ、女性であることに幸せを感じます。いつか7cmのヒールを実現させたいという思いを叶えてくれたセメント製法。ブランドでは底へも足になじみやすい本革を使用。革に妥協することなく、クオリティを大切に、2021年冬、DOBLE STRAPS HIGH HEELがCOLLECTIONに加わります。

DOUBLE STRAPS HIGH HEEL
断面図
  1. upper (表革) 手で木型に合うように吊りこみます。
  2. lining (裏革) 足にフィットする肌理細やかな革を使用。
  3. outsole (本底) 天然革の中底は足によくなじみます。
  4. insole (中底) こちらにも天然革を用います。踵側にはシャンクも加え、足を支えてくれます。