TACHINO CHIEのお靴をお召しになったら
2009年より手製靴を皮切りに業界に携わりますが、私自身、靴磨きはとても苦手です。そのような私が主観で扱いやすかったクリームやケアをご紹介します。気負わず揃えて参りましょう。
※下記はスムースレザーについてのケアです。HIDDEN BOOTSとGUJI、お鞄は、ブラッシングで埃や塵を払っていただき、クリームはお使いになられなくとも、日常的にお使いいただく際の自然な手の油脂で美しい艶が出て参ります。クリームをご使用になられたい方は目立たないところで予めお試しください。
着用時の汗による蒸れを乾燥させるため、お靴は1日履いたら2-3日休ませてください。着用毎の埃落としには馬毛ブラシを用いると良いでしょう。定期的なシューケアは可能でしたら1ヶ月に一度と考えます。
シューケアの最低限のお道具
- 馬毛ブラシ: 埃や塵を払います。
- 綺麗な布: クリームを均一に伸ばしたり、ワックスで磨くのに用います。
- 乳化性クリーム: 保湿に使用。国内COLUMBUS社の「Boot Black」が磨きやすくお薦めです。フランス好きな方へは油性だけれど、香りと伸びがよいフランスのSAPHIR NOIR社の「CREME 1925」でテンションをあげていただいてもよろしいかと思います。私自身の日常メンテナンスで、たくさん出番があるののは「Boot Black」です。
あると好ましいお道具
- クリーナー: 汚れや古いワックスを落とすのに用います。M.MOWBRAY社の「ステインリムーバー」は匂いも強くなく、小さなサイズもあって使いやすいです。
- 豚毛ブラシ: 乳化性クリームを均一に伸ばします。
極力手を汚したくない淑女の皆様へ
- ペネトレイトブラシ: 毛先にクリームを取り、甲革へ塗ります。
余力おありの方は以下のお道具も
- ワックス: てかりを出すハイシャインに用いる。フランスのSAPHIR NOIR社の「MIRROR GLOSS」、余り慣れていらっしゃらない方にはイタリアのM.MOWBRAY社の「TRADITIONAL WAX」が使いやすいように存じます。
- 山羊毛ブラシ: ワックスの仕上げに使用します。
- コバインキ: 擦れたコバやソール、ヒールへ補色します。本来は甲革用ですが、日々のケアには油性のCOLUMBUS社の「早染めインキ」を使用しています。

シューケアについて
- シューレース、ボタン、バックルを外し、磨きやすい状態にします。汚れぬようバックルは懐紙などで包んでも。
- シューツリーを挿入します。
- 馬毛ブラシで全体、コバなど細かな部位の、埃や塵を払います。
- クリーナーでワックスを溶かすように落とします。
- 乳化性クリームを保湿。豚毛ブラシでクリームを均一に伸ばします。
- 布で余分なクリームを取り除きます。
- 余力がおありでしたら、ワックスとハイシャイン。こちらはまたの機会ありましたら。

ご自身では難しい場合、高度な技術による仕上がりをご希望の方は、ご相談ください。